「毎日生産に追われるなか常に機械を稼働させていたので、気づくと時間のかかる保全が必要になっていた。」ということはありませんか?
気付かぬうちにパーツが摩耗、老朽化したまま生産・調整を繰り返すことで、新しいパーツへ交換したら大幅なメンテナンスが必要になることがあります。
このような状況になると、保全スタッフもメンテナンスに時間がかかり、他の機械への保全に手が回らなくなります。
つまり、生産性が下がり続ける負の連鎖におちいります。
「生産数や稼働時間を考慮して未然にパーツ交換ができていれば…」と悩んでも、改善するのが難しいと思われるでしょう。
もし生産数や稼働数を簡単に管理でき、パーツの劣化や摩耗が激しくなる前に交換できたら嬉しいですよね。
本記事では生産数や稼働数から、パーツの交換タイミングを簡単に管理できる方法をご紹介します。
目次
簡単!生産数や稼働数はデータ管理しよう!
生産数やロット管理に多くの時間を費やしている原因は「紙」です。
紙で管理や報告をすると、データに移し替えるのにも時間がかかり計算間違いも発生します。
しかし、紙からデータに変えようにも、
- データで報告させる方法がわからない
- 外注でシステムを制作すると多額な費用がかかる
など懸念点はたくさんあるのではないでしょうか。
ご安心ください。
誰でも簡単に生産数や稼働数をデータ管理する方法があります。
Googleフォームを使って、作業報告をさせよう!
では、実際にデータ管理する方法をひとつご紹介します。
これから紹介する方法は、パソコンが1台ありインターネットに接続できてさえいれば問題ありません。
新しいソフトウェアの購入も不要です。
この記事を参考にすると、パソコンで作業報告、生産管理ができます。
一度、試してみてください。
Googleフォームを使おう
Googleフォームを使って作業報告することで、記入させる項目すべてがデータ化できます。
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◯ Googleフォームとは?
Googleが提供する無料ツールのひとつで、パソコンで作成できるアンケートのことです。
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社員が記入しやすいようにひとつずつ項目をつくることで、日報をデータで管理できます。
例)
・日付
・名前
・ライン番号
・今日の生産数
・今日の稼働時間
・交換したパーツ
Googleフォームを使って生産数を見える化する
Googleフォームでつくったアンケート(作業報告)は、Googleがつくった表計算ソフト「スプレッドシート」へ自動的にデータ化されています。
実際にデータ化された内容がこちらです。
質問の項目ごとにデータが自動でまとまり、管理しやすくなります。
先ほどのGoogleフォームの例をもとに、いくつかデータを入れた一例を紹介します。
パーツ情報を入力しよう
別シートにパーツ情報を入力します。
- パーツ名
- 交換する生産数
※交換する生産数は、はじめは少なく設定しましょう。
多く設定してしまうと、パーツが摩耗し、気づいたときに大きな修繕が必要となるからです。
設定したうえで、交換するタイミングの生産数を超えたら確認してください。
パーツ交換のタイミングは、ひとつずつの積み重ねが大事です。
データが溜まるほど精度があがり、適切なタイミングで交換できます。
これは紙での報告ではできないことです。
データ管理をおこなうからこそ、分析や管理がしやすくなります。
生産管理とパーツ情報を連携しよう!
上記を作成したテンプレートがございます。
紙ではなくデータ管理にすると、上司の手間を省くことができます。
また、適したタイミングでパーツが交換できると稼働率も上がります。
数値管理をして修繕作業を未然に防いでいきましょう。
生産管理や稼働管理など、製造のうえでお困り事があれば遠慮なくお申し付けください。
また、今回ご紹介したツールもご案内できます。